清姫の話。【清姫研究】清姫伝説を調べてみる話。

水着清姫 清姫の話
この記事は約4分で読めます。

澄姫です。

暖かくなりました。花粉症の人には厳しい季節ですが、あちらこちらへ赴くのには丁度良い心地の日々ですね。巷は未だに大騒ぎ状態ですが、気分転換もかねて散歩程度は良いでしょう。

三月の末ですが、澄姫さんは日光へと行きました。特に用事があった訳ではなく、京都に行くような思い付きの旅でした。特に清姫とは関係がないので書かないとは思いますが、雨の軒下で飲む甘酒はおいしかったです。

東照宮はすっかり観光地なので退屈でしたが、東照宮から日光駅までの道中は人が多い訳でもなく町をのものを楽しめた感覚でした。また歩いてるよこいつ。華厳の滝まで歩こうとしなかっただけ褒めて欲しい。

余談余談。

清姫伝説を少し調べてみたいと思う人に向けた本とか。

さて今回は結構久しぶり?な清姫研究の回です。

ですが何やら僕が少し専門的だったり込み入ったりしている話をするのではなく、ちょっと清姫伝説が気になって調べてみたいけどどうしようかな、という人向けのお話でもしようかな、と。

需要は知りません。あるのは供給だけです。

てなわけで、本と清姫関係のサイトでも紹介しようかなと思います。

ただ沼の入り口までのこのこやってきた少し気になっている人にいきなりあれこれ押し付けても辟易とするでしょうから入門編というか、やさしめなものを2~3ずつ紹介しましょうね。

このブログをずっと読んでくれている人には今更かもしれない。今更と思った人はもっと沈みましょう。

『今昔物語集』

清姫伝説といえば道成寺縁起。だけれども全集になっている絵巻物は大抵中古を探さねばならなかったり、巻物となっているものともなればさらに手が出にくく。
普通に本屋で売っている清姫伝説があればよいのですが。

あった。『今昔物語集』です。みんな大好き今ハ昔。

僕自身も清姫伝説の中では結構好きな部類なので何度も話題には挙げていますね。本朝部の巻十四に清姫伝説となる『紀伊国道成寺僧写法花救蛇語第三』が出ています。清姫伝説以外にも面白い話がたくさん載っているので、ついでに読んでみてください。

おススメは岩波文庫版。文庫とかだと掲載されていない話もあるので買う場合はお気をつけて。清姫伝説ともなればまず省かれないとは思いますけれども。
特に岩波文庫版ともなれば大抵の本屋さんにはあると思います。探してみてね。

あと、持ち運べる清姫伝説っていうのが良い。

絵本道成寺

こちらは絵も見たい、という人向け。

『今昔物語集』は説話なのでちょっと小難しく書かれていますが、こちらは絵本な事も相まって地方に伝わる昔話のような感覚で読めます。お子さんの居る方にもおススメ出来ますね。

澄姫が持っているのは文を松谷みよ子さん、絵を司修さんが書いている『安珍と清姫の物語 道成寺』というもの。後書きを見ると結構いろいろな文献を参考に絵本へと再構成されているようなので入門に良いかな、と。

Amazonでは1,300円くらいで買えます。流石にその辺の本屋にはないかもしんない。

清姫伝説をちょっと調べてみたいと思う人に向けたネットの海とか。

本屋にあまり行く機会のない人や、原典以外も調べてみたい人向けのブログとかサイトとか。
本屋に行く機会がないならAmazonを使えばいいじゃない。

とはいえ資料とかの類だと面白いものが方々で見られるので、備忘録もかねてご紹介。

Wikipedia

ソースとしてはあまり頼りになりませんが、調べる時の足掛かりにするには十分です。研究方面で参考文献にWikipediaを載せたらお叱りを受けるでしょうけれども。
入り口にするには十分。

道成寺公式ホームページ

大公式道成寺のホームページ。アクセスとかが書かれていますが、ちょくちょく公式の供給……もとい、催しごとなどの告知もされていますので定期的にチェックすると良いかも。
どちらかというと聖地巡礼するまでハマり込んだ人向けかもしれない。

同じ清姫に纏わるお寺として一願寺と妙満寺があります。こっちものぞいてみると面白いかも。一願寺には清姫絵巻について、妙満寺では道成寺物についてみることが出来るので是非。

一願寺

妙満寺

怪異・妖怪画像データベース

国際日本文化研究センターが運営している妖怪とかの画像データベースです。清姫もいます。
けれどもここにいる清姫は江戸期にいっぱい出来た道成寺縁起絵巻の類本からの出演だったり。実はここ以外ではあまり目にすることがないので、貴重な清姫の姿が見られます。

清姫以外にもいろいろな妖怪が見られて面白いので見てみると良いかも。あなたの知っている妖怪は何人……人?いるでしょうか。

妖怪って人?個?匹?体?
一体とか二体とか呼ぶのが一番しっくりくるかも。

今回はここ迄。お読み頂きありがとう御座いました。
ではまた次回も……清姫の話をするとしよう。