清姫の話。【境界線】日高川について

日高川とかき氷と清姫 清姫の話
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へいよーかるでらっくす。澄姫です。

よく分からないあいさつ文を挟みました。

ばぐ
ばぐ

……

小説を書く上に置いて、なんだかんだ一番苦戦するのは書き始め、プロローグ、導入即ち先頭部分なのですがブログでもその点は大差ないですね。世間話から入るのが良いのか、簡潔質素シンプルにいきなり本題へと切り込んでいくのが良いのか。


そう考えると「今ハ昔」って楽ですね。シンプルでありながら昔話だと分かり、六文字で一回読点を挟むので読んでいても小気味が良いです。

清姫伝説自体は昔なんだけど清姫の話は今しているから「今は昔」ではないのが悔やまれる。

日高川という川の話

さて本題。

今回はちょっと清姫の話から外れます。清姫に関係のある事であるのは間違いないので安心してください。

今回は日高川について。川の話です。清姫の話をしていたと思ったら川の話をする事になった。何を言っているのか分からないと思うけど僕も良く分かっていません。ともかく、川の話です。

清姫伝説での日高川といえば一つの境界線。

舟渡を使ってまで安珍は逃げようとしたのですから、清姫と安珍を分かつ決定的なモチーフであると同時に、日高川へ飛び込んだ瞬間清姫は完全な蛇体へと転身ってしまいます。

人から化生へ、縁起絵巻などでは安珍を焼き殺す場面同様に相当印象的な場面でしょう。

ではそんな日高川、川としてはどんな川なのか?
そもそもなぜ僕はそんな話をするのか?

後者はとんとわかりかねますが(ついでに需要も分かりかねますが)川としての日高川の話をしましょう。あ、多分これも別の機会になりますが清姫伝説内での日高川の話もちゃんとしますよ。

日高川のあれこれ

では川の話。

かき氷であたまがキーンってなる清姫

日高川の水源は和歌山県と奈良県の境にある護摩ノ壇山の西麓。地名だけパッと言われても実感わきませんね。

日本の川は水源地から海までの距離が短く、急流になりがちなのですが、特に山が海に近いおおよそ和歌山と奈良の境となれば海まであまり距離が無いのはイメージが付きますね。

聞いた話によると、ちょうどプレートの境界線上にあるため紀州の山々は隆起を続けているそうです。風化した分きっちり伸びる感じなんでしょうね。海の結構近いのにあれほどの山々が連なっているのも納得です。

全長は114.74km。東京からですと熱海を超えたあたり。フルマラソンを2個半。
ちなみに日本で一番長い川である信濃川は367キロメートルですのでその3分の1です。
比較のために出したけれど、日高川が短いわけじゃなく信濃川が長すぎるだけです。

流れ出るは紀伊水道。途中で道成寺の脇を流れていきます。

上流域には龍神温泉という温泉があり、有吉佐和子の『日高川』というう清姫伝説をモチーフにした小説でも舞台となっています。

ばぐ
ばぐ

日本三大美人の湯なんて言われてるね。さすきよ

前に一度龍神温泉は行った事が有りますが、山奥の温泉村という感じでした。ただしバスが一日に数本しか通っていないので、バスの時刻表はしっかりチェックしましょう。

なお僕が行った日は台風の翌日だったので村一帯が停電していて温泉は入れませんでした。山奥の村にぽつんと取り残される孤独感というか非日常感は楽しかったですけどね。

ただ、帰りのバスはあと一本しかなく、停電していてろくに携帯電話は使えず、自動販売機も動かず、と結構な目に合ったのできちんと準備していきましょう。

日高川は道成寺の脇まで来ると河口に結構近い為川幅も大きく、流れも緩やかです。

道成寺の近くを流れる日高川
道成寺の近くを流れる日高川

この川を船で渡るのは、普段であれば一時の安らぎにもなったでしょう。
追っかけられている間でなければ。
また、大蛇と成った清姫が入水したともされています。

ばぐ
ばぐ

ゴクゴク…

清姫終焉の川、日高川。
道成寺から歩いていくと20分ほど。散歩がてら如何でしょうか。

本当に川の話をした。
今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
ではまた次回も……清姫の話をするとしよう。