澄姫です。
前回のあらすじぃ!
清姫伝説にまつわる史跡や名所を取り扱った記事を前回出した!けれどもその時は清姫の地元である真砂地区の史跡を中心としたためカバーしきれない史跡が出てしまっていたぁ!
という訳で次回!清姫伝説の史跡 in 切目!
変なノリで前回のあらすじをしたは良いけれど、今回は何処へ行ったんでしょう。はい。今回です。
清姫にまつわる史跡 in 切目
前回の真砂は手っ取り早く清姫の地元と言っておけばよかったのですが、今回の切目とは一体何処ぞという話からになります。
軽く調べてみたら、現在の印南町に昔切目村という地名があったそうですが、統廃合の結果今では駅名や名所に名前を残す程度のようです。
現存する印南の方が分かり易いのですが、切目の名を扱う都合上今回は切目ということで。清姫の時代には切目村だったでしょうから時代に乗っ取りましょう。時代に乗っ取ったら古文で記事を書かなくてはいけなくなりそうだけども。
今回ですが、清姫伝説には田辺から道成寺の間にいくつか史跡が点在しています。この理由として道成寺縁起の影響が大きいですね。絵巻物の特性を活かすとなると、やはり清姫が安珍を追いかけながら蛇になっていくシーンになります。
となると、当然真砂から道成寺の間を描かざるを得ない。結果として、清姫伝説にまつわる史跡が生まれていったんですね。この辺りはまたいずれ。
そろそろ本題へ。
この付近にある清姫伝説の史跡としては
- 清姫袖摺岩
- 清姫腰掛石
- 清姫草履塚
- 切目王子
- 清姫の袈裟掛松
こんなところですね。この内、清姫の袈裟掛松は現存していないようです。清姫が来ていた上着を引っ掛けた松。上着を引っ掛けただけで松が有名になる女。
清姫袖摺岩
袖を摺っただけで岩が有名になる女。
説明は以上の一文で終わります。
案内板すらない。ポツンと岩があるだけ。
JR紀勢本線芳養駅下車徒歩40分。目の前の国道に沿って西の方に向かった海岸線に在ります。途中大きな橋とトンネルがありますが、歩行者向けの道が無いので、迂回する形になります。
海岸にあるだけあって、侵食による風化が激しく、保護されているわけでもないので清姫伝説の史跡の中で最も早くなくなってしまうと思われます。
行きたい人は早めに行こうね。
切目王子
中辺路の九十九王子と呼ばれる社の中で、更に五大王子と呼ばれるそれなりの規模を誇っていたとされる社。同じ五大王子仲間に真砂の近くにある滝尻王子があります。
この社の近くで清姫はようやく安珍の姿を捕らえたとか。
近くに流れるのは切目川。道成寺縁起の種類によっては切目川も描かれていますね。
JR紀勢本線切目駅から徒歩30分くらい。くらい、というのはよくよく考えなおしたら切目王子へは行った事がなかった。今回のタイトルなのに。
清姫腰掛石
座っただけで石が有名になる女。
少し説明を付け加えると、安珍の法力に目のくらんだ清姫が腰かけたとされます。白い石にくぼみがあって、なるほどここに座ったのでしょう。石にへこみが付くくらいだからもしかして重
焦げました。
JR紀勢本線印南駅から国道42号線に出て、北へ道なりに行き徒歩1時間。途中わき道に入るとあります。多分御坊駅から出ているバスを利用した方が賢明。
清姫草履塚
草履を脱いだだけで塚が有名になる女。
清姫が草履を脱いだ場所らしい。清姫の一挙手一投足に地元民は大熱狂だったんですねえ。炎吐いて暴れまわったんだからまさに熱狂。きちんと説明する案内板もあります。
JR紀勢本線印南駅から徒歩2時間半くらいだった。はい。
近くにある水産直売所に御坊行のバス停がありますので、利用するのが賢明です。最寄り駅(?)から歩くのは正気の沙汰ではない。
道成寺縁起には上記以外にも『塩屋』や『上野』と付近の地名が記述されていたりします。一帯がすべて清姫伝説の舞台と言って差し支えない。
行く際にはきちんと公共交通機関などを調べていきましょう。Googleマップで見た感じ近いとか観光案内で車15分だから歩いても結構近いだろうとか考えてはいけません。
焦げるよ。夏場に日焼けという意味で。
今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
では次回も……清姫の話をするとしよう。