清姫の話。【観劇】歌舞伎を見に行った話

歌舞伎を見に行った歌舞伎
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澄姫です。

自分のペースで進める事の出来ない物語形式が合わないようで、アニメの類を滅多に見ません。週に一回きっかり三十分は三回くらいで忘れてしまいます。
なので夜に好きな話数だけ見るスタイルになり、大抵見るのは連作のゲーム実況動画とかになります。

映画や演劇も殆ど見ませんが、見るときは見ます。一回きりですからね。
映画はずっと見続けているドラえもんくらいでしょうか。

逆に自分のペースに出来るゲームや本形式の媒体、アニメも一気見とかは出来ます(ニコ動とかの一挙放送は自分のペースにならないので無理)。いい加減プライムビデオかネットフリックスに入るのを考えた方が良い頃合いかもしれない。毎週三十分は無理だから一気に六時間拘束して、なタイプ。待てない人間なだけですね。

ただ何か物語に触れている不自由な一時は自由が無い代わりに不安も無く良いものです。
なんたって不安は自由の眩暈ですからね。なんちゃって。ここは倫理の時間ではなく清姫の時間なので悪しからず。

初めて歌舞伎を見に行った話。

さて、清姫の話をしますか。

僕のTwitterを見ている人はご存知やもしれませんが、歌舞伎の道成寺物は今でも演じ続けられており、歌舞伎座でも一年に一回程度は演じられます。

しかしながら、僕がそうだったのですが歌舞伎を始めとした伝統芸能は、何かよく分からないし難しそうだし、というかそもそも高そうだし手が出ないでござんす、という印象が凝り固まっていました。

完全に偏見ですが、一度見に行ってみると中々に面白く、楽しいものです。
というか見に行ってほしい。

だけどもだっけーど、僕はあんまり何かをお勧めするのが得意ではない性質。と本人は思っているにょろ。
でも見に行ってほしいよね、という事で。
なので、今回は僕が道成寺物を初めて見に行った話でもしようかと思います。

素直に言えばダイマ回です。

清姫に釣られて道成寺物だけ見る、一幕見席の話

2017年の4月。東京は銀座に在ります歌舞伎座で、『奴道成寺』が演じられるとの事。

ふむ、今まで歌舞伎を見に行ったことは無いけれどもこれを機に見に行ってみたいと思った澄姫さんですが、何といっても歌舞伎と言えば何か高いイメージ。東京銀座も高いイメージ。

調べてみると、一番高い席ではなんと20,000円。2階、3階の安い席でも数千円します。
いやいや、万はちょっと。でも数千円程度なら普通の舞台や演劇と変わらない値段ではある……。

ここで歌舞伎座の演目についてちょっとお話。
歌舞伎座では午前の部、午後の部と分かれており、それぞれ4,5時間ほどの長さで長編一つであったり、短いものを数演目、と演じられます。それぞれの間で無論休憩が挟まれますが、いずれにせよ長丁場
因みに一つの区切りを「幕」といい、休憩をその間にあるから「幕間」と呼びます。

さて話を戻すとして。
買えるチケットは上記の通り午前・午後の二部のみ。時間は数時間。
僕は奴道成寺が見たいのです……他のも良い機会だと見るのは良いけれども時間が無いしなぁ……お金もないしなぁ……。

奴道成寺だけ見れないかな、と思い。

ピッタリな物がありました。
幕見席、というものです。

一つの区切りを幕といいましたが、『午前の部一幕目・二幕目・三幕目』というように区切られます。このあいだあいだに休憩(幕間)が挟まれるという事ですね。

幕見席というのは、この内一つの幕だけを見ることが出来ます。
例えば三幕目だけが見たければその幕見席の券を買えば見ることが出来ます。

お値段はおおよそ800~1500円程度。演目にもよりますね。
代わりに、一番舞台から遠い四階席で席は自由席(つまり椅子取りゲーム)で席が埋まれば立ち見。

また、幕見席は当日しか買えず、上演自国の一時間~前から売り出されるのでその前から並んでいないといけない、と色々制限はありますが、一つだけ見てみたい、または初めて歌舞伎を見に行く、と言うにはまさに打って付けかもしれません。

詳しいことは松竹の公式HPをご覧くださいな。

なので澄姫さんはこの幕見席で初道成寺初歌舞伎と相成った次第でございます。

初めて歌舞伎座に行って歌舞伎を見た、道成寺物を見た話

さて歌舞伎座にやってきた澄姫さん。

そもそも歌舞伎座を見るのが初でした。ほほう、すごい建築物なのはわかるが最近改装されたそうでなんか新しい……これはこれで凄いけど、新しいのが常に良いばかりではないのだなぁと思った次第。

では幕見席を取るために待つ……のですが、演目の上映開始一時間くらい前にチケット発売、そのさらに一時間くらい前に並ばないと結構並んでしまい座れなくなってしまう可能性もあるのです。

なので結構早くに来ていました。(二年以上前になるのでうろ覚えだけど相当早く来ていた)

……これ、幕見席のメリットだよ!と言っていたはずの時間がなんだかんだ必要なのでした。普通に昼の部夜の部見るのと大差ないかもしれない。

因みに、演目や役者さん、平日か休日か、はたまた初日か千秋楽かで混み具合は相当に変わるのでご注意を。

てなわけで奴道成寺の幕見の列へ。無論先頭。
但し、前の演目から引き続き見る人もいるので、番号が一番というわけではなかったりします。

暫くFGOをしながら待ち、無事チケットを手に入れることが出来ました。開演まで時間があるので歌舞伎座の地下のお土産コーナーをふらふらしたり腹ごなしをしたりして、いざ観劇。

幕見席は四階になるので、専用の入り口からエレベーターを使って四階へ。

ここで番号順に並ぶこととなるのですが、係の人に呼ばれるまで待機です。
奥にはギャラリーがあるのでオススメですよ。豊後道成寺の写真もあったと思います。
また、筋書き(映画で言うパンフレット)やオペラグラスの購入、イヤホンガイドを借りたりもここで出来ます。

漸く開演。

奴道成寺は基本的に道成寺物と同じ筋ですが、鐘供養へやってきたのが白拍子ではなく狂言師左近だったというお話。詳しくは過去の記事をご覧くださいな。

イヤホンガイドを借りていたので、ガイドを聞きながらオペラグラスを覗いて役者さんの一挙手一投足に意識を傾けること40分くらい。途中黒子と役者さんの息が合った場面は思わず口が開いてしまうほど。
40分などあっという間でした。

見終わって暫くは受けた衝撃が凄すぎて放心状態となっていました。
伝統芸能と呼ばれるものに触れたのはこの時が初めてでしたが、歴史の重み、というよりも受け継がれ続けてきた伝統の世界に魅入られていました。

物語は勿論、役者の舞や台詞、三味線や太鼓の音色、歌舞伎座という空間そのもの。
一つだけではない、様々な伝統や技術が組み合わさって【歌舞伎】と呼ばれるものが生まれるのだとひしひし感じました。

澄姫
澄姫

これが沼の始まり。

上手く伝えられていない気もしますが、そこは文字では伝わらぬ魅力があるという事で。

是非是非、一度道成寺物を生で御観劇あれ。

歌舞伎座の地下には家紋の人がいる

道成寺物は今でもなお繰り替え時演じ続けられているので、定期的に調べていれば機会があると思います。僕も見つけた時には発信していますし。

ここからはちょっとした余談。

歌舞伎座の地下にはお土産コーナーがあります。ここにはいろいろな歌舞伎にまつわるお土産や工芸品がありまして、道成寺物のDVDもう販売されているほか、喫茶店があるので色々見て回るのが楽しい空間です。

例えば金平糖屋さんであったり、簪屋かんざしやさん、歌舞伎のグッズを取り扱っているお店(ここにDVDとかがあったりする。奴道成寺もあったはず)があり、暇な時間があれば是非とも立ち寄っていただきたい場所。

その中で僕一押しなのが「家紋屋さん」です。家紋はそのまま家の紋、徳川であれば葵、北条であれば三つ鱗。

その家紋を取り扱っているお店屋さんがあります。
特に凄いのは、家紋の解説。由来や歴史などを話して頂けるのですが、どの家紋でも打てば響くという具合に。自分の家の家紋が分かれば、由来などを聞く事が出来るかもしれません。

歌舞伎座の地下でこの家紋の人を見かけると「ああ、歌舞伎座に来たなぁ」と思うようになりました。
初めて歌舞伎座に来た時もお話させて頂き、僕の大切な思い出の一つでもあります。

さてはて、少々長くなりましたが皆様是非、道成寺物を見に歌舞伎座へ足を運んでみては如何でしょうか。

一つの沼に落ちた澄姫さんより。

今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
では次回も……清姫の話をするとしよう。
って最近清姫の影が薄い。