澄姫です。
生まれ変わったら蛇か猫かくらげになりたい。
蛇は言わずもがなですが、地を這ったり舌をチロチロ出して生きてみたい。
猫は自由ですからね。飼い猫は嫌だな、野良猫で生き延びていきたい。
くらげはなんかよく分からない生物なので体験してみたい。べにくらげあたりで。
(仏教の世界観に基づく)この世界の話
さて本題。
前世来世という話をこれまでにも何回かしたと思います。
この価値観は輪廻転生の考えが云々、生まれ変わり続けて解脱、つまり悟りを開くということが終着点にあります。
して、その輪廻の先は六つに分かれ、所謂『六道』となっています。天上界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界ですね。
この中で天界は一番苦悩が少なく、清浄な世界であるとされています。
更に、これとは別に『三界』と言うものがあります。
無色界・色界・欲界とされるのですが、単に上の六道と分類が変わったものだそうです。無色界・色界と欲界の一部が天道、欲界の四大洲が人間道・畜生道・餓鬼道、八大地獄が地獄道。
阿修羅の扱いが変わる為、修羅道が人間道と畜生道の間に置かれていないとか云々……。
あ、阿修羅って可愛いですよね。僕好きなんです。
しかし、書いていて頭が痛くなってきた。
これら輪廻転生観は仏教の考えなのですが仏教も派生していれるし一部聞き覚えがある単語(有頂天とか八大地獄とか修羅道とか)が出てくる一方どう読むのかすら分からない単語まで出てくる始末。
凄く簡単に言えば、世界が分けられていて、その分け方が『三界』と『六道』の二種類って事です。で、三界=六道です。
世界観が複雑でどう説明すればわかりやすいのか僕も分からなくて手に負えない……。
安珍清姫来世の話
泣き言はさておき、自分でも上手く理解出来ていない世界観の話をしたのは当然清姫の話に繋がるからです。
元々清姫伝説は仏教のお話の一つだったので、ちょいちょい割り込んでくるんですね、この辺りの話。
安珍と清姫は死んだあと蛇の夫婦となりますが、仏教経典が一つ、法華経と言うものは大変有り難いので二人を救いました。そして二人は六欲天に生まれ変わりました。
三界で言えば欲界という場所に六欲天があります。六道では天上界になりますが、結構人間の世界に近い場所なので欲界の扱いだそうです。
その六欲天のうち、清姫は忉利天、安珍は兜率天に生まれ変わります。
トウリテン、トソツテン
この○○天というのは、場所を意味すると同時にそこの住民も意味するそうです。
地名をそのまま名字にするような感じですかね。
なお、一応輪廻転生のうちのひとつなので死ぬこともあって、死んだらまた生まれ変わるんだってさ。
清姫の来世、忉利天の話
では先ず清姫の生まれ変わった忉利天から。
別名三十三天。帝釈天という人(?)もすんでいる場所。
須弥山(シュミセン)という山の頂上から80000由旬(ユジュン)……メートル法に換算すると統一をされていませんが、おおよそ11.3kmとして904000kmです。地球から月よりも遥かに向こうですね。流石天。遠いや。
紙を44回折ればたどり着く
住民、身長とか衣の重さとかも決まっているそうですが省いて、寿命のお話。
なんと1000歳。
この時点で凄いのに、忉利天の一昼夜は人間界の100年だそうです。人間換算で10万年ですね。
規模が大きすぎてほえーとするしかない……。10万年前とか日本に人類が居るか居ないかってレベルですね。いたとしても今の日本人との繋がりは無いはず……
安珍の来世、兜率天の話
ではお次に安珍の生まれ変わった兜率天。
別名は複数あるので省略。外院と内院に分かれていて、内院では弥勒菩薩が説法をしており将来菩薩になる人が住むのだとか。
またまた登場須弥山からは12由旬。136.5km。大気圏も出ませんね。
寿命は4000年、一昼夜は人間界の400年。すなわち160万年。サハラ砂漠の砂の数を数えられそうなくらい生きますね。確か伊豆半島が本州に衝突したのが百万年前とか何とか。
しかし、転生した安珍と清姫、90万kmも離れているうえに150万年の寿命差があるとは……これも寿命差カップルと言ってもいいのだろうか。
今回は書くのが疲れた……主な出典はウィキペディアなので、情報の精度はやや不安。気になる人はご自分でも調べてみてくださいまし。そして僕に(わかりやすく)教えてくださいまし。
今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
ではまた次回も……清姫の話をするとしよう。