清姫の話。【菩提寺】一願寺について

サボってごめんね 清姫の話
この記事は約3分で読めます。

澄姫です。

皆さんお寺へはどのくらいへの頻度で行くでしょうか。

人によってはお祭りや法事に際して年に数回がせいぜいかもしれませんし、近所にあれば散歩コースの一つにしている人もいらっしゃるでしょう。

僕は近所の山に結構大きめのお寺があるので、小さい頃は時々遊びに行ったり、お祭りは毎年のように参加して居ました。今は殆ど行かなくなっているので少々懐かしく書いて居ます。

菩提寺の話

さてはて、一口にお寺と言っても様々なお寺があります。

上で申したのは所謂近所の身近なお寺になりますが、観光地となっているお寺も珍しくありません。例えば高野山であったり、京都清水寺であったり。

道成寺もそんな観光地的お寺の一つと言っても差し支えないでしょう。
また違う視点から見れば宗派の差異であったりとか、実に様々申せましょう。

「菩提寺」というお寺の概念があります。

ばぐ
ばぐ

ぼだいじ

これは宗派や立地、歴史のようなパブリックな考えではなく、お寺に行く人個々に依存するものなので「ここのお寺が菩提寺!」と言えるのではなく、「僕に取ってはここが菩提寺」「私は川向こうのお寺が菩提寺」となります。

紋切型、広辞苑によると「一家が代々帰依して葬式・追善供養などを行う寺」とあります。つまり家族みんなでお世話になるお寺ってこってすね。

清姫の菩提寺、一願寺の話

喜ぶ清姫

さて、ここからが清姫の話。一家・一族でお世話になる菩提寺ですが、清姫の菩提寺も存在します

この場合は「清姫及び清姫一族の供養を行い続けているお寺」と思って頂ければ。
それが「一願寺」というお寺。一願寺という名称は通称で、正式には福巖寺と言いますが、お寺の方でも一願寺という名称で通しているようですし、一願寺で統一します。

この一願寺は清姫のお墓を出て清姫橋を渡り直ぐ右に曲がった山道を直進する事徒歩三十分ほどで到着します。行きがずっと上り坂なので少々きついやもしれません。

清姫のお墓へは紀伊田辺駅から龍神・明光バスで四十分ほど、バス停「清姫」で下車して直ぐです。

澄姫
澄姫

まだちゃんと清姫のお墓の話をしていない……したい話が溜まっていくぅ……。

お寺の宗派云々の話は割愛しまして、お寺の歴史について。

HPがありますのでそこから引用をさせて頂きますと、昔福徳菴というものがあり、また別に真砂には萬福禅寺というお寺があったそうな。お寺が水害の為に流出した後、福徳菴と合体して今の一願寺となり、清姫とその一族の菩提を弔うべく今の場所に落ち着いたのだとか。

清姫のお墓の主な管理を行っているのも一願寺のようですね。

そんな一願寺。清姫の菩提寺というだけあって清姫伝説に纏わる掲示が複数見られます。

僕が命名している『真砂伝承』の主な筋もこの一願寺の掲示と、清姫のお墓の碑石をそれぞれ参考にさせて頂いています。一般に流布された清姫伝説ではなく、安珍と清姫それぞれの思いが垣間見えるのでお勧めですよ。

一願寺は電車・バス・徒歩ですとちょっと足を延ばさにゃあならんのですが、それでも行ってみて欲しい場所の一つです。

この一願寺にあった清姫伝説に触れたことが、僕が清姫伝説について研究していこうと思った決定打でした。安珍清姫の一番深い沼に落ちていく最後の一押しだったんだなぁと今思い返せば……。(ついでに安清過激派になるきっかけだったんだなぁ。すみひ)

一願寺境内
一願寺境内

また回し者のようなことをしている。

今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
ではまた次回も……清姫の話をするとしよう。