澄姫です。
聖地巡礼をしていると、二輪車が欲しいなぁという気分にになります。四輪車でもいいのですが、結構細かく動きたいことが多く、駐車場所にも困る場合が多い、いや多そうなので二輪車ですね。
免許を持っていないので話はそこからになるのですが、やはり電車とバスと徒歩では苦しい場面も往々にして在ります。前に清姫の聖地巡礼した時は、日によって30kmくらい彷徨いました。峠を越えようとしたのが間違いだった。
安珍清姫以外の登場人物はそれなりにいる
さて、今回は清姫伝説の登場人物について……ですが、安珍清姫の話は結構しますしこれからもしていきます。今回は下手したらこの記事以降登場しないかもしれない(多分研究カテゴリでは再登場するかも)人々にスポットライトを当ててみましょう。
要は脇役回です。
清姫伝説はもちろん安珍清姫を中心に描く伝説ですが、それ以外の登場人物は若干印象が薄い(燃えた鐘は除くとして)ので、少しはひのき舞台に立たせてやろうという僕の恩情によってこの記事は書かれています。
なお、清姫伝説そのものに登場する人物のみで後日譚・前日譚の人物は今回見送ります。気が向いたら書くかもね。でも少し前に聞いたか坊主は書きましたね。脇役ヒエラルキーだね。
では、清姫……の物語に登場する脇役の話をするとしよう。
清姫伝説の脇役
侍女
侍女です。
所謂家政婦やメイドの類ですね。
屋敷などに仕えて身の回りの世話をする人を指しますが、清姫の家には侍女が、それも複数いたとされます。清姫さん、印象だけではなくきちんとお姫様ですね。
『今昔物語集』などでは安珍に逃げられたショックで家に引きこもった清姫が死んでしまった際に嘆き悲しんだ、とあります。そのあと蛇になって出てきたんだから違う意味で泣きたくなったことでしょう。
ですが、侍女に全てを任せて当の清姫自身に生活能力が無かった、という事も無く料理などは普通に出来るようですね。侍女は掃除とかでしょうか。
老僧
安珍は一人で熊野参詣にやってきたのではなく、老僧に随行してやってきたとされます。
この老僧が安珍にとってどのような存在であったのかは殆ど書かれていませんが、近現代の小説では安珍の師匠のような人として描かれることが多いですね。
また、安珍は熊野参詣を悲願としていましたから、案内役としての役目もあったと思います。熊野参詣は修験者が先達として立つことが多かったそうなので、この老僧さんは熊野参詣を熟した事があるのではないか、と推察できます。
ですがこの老僧さん、気が付いたら居なくなっています。「安珍さんは老僧と一緒に来ました」「安珍が死んで老僧は悲しみました」くらいしか書かれておらず、安珍清姫キャッキャウフフ追いかけっこの間とか何していたんでしょうか。
舟守
安珍が日高川に差し掛かった時、安珍を船に乗せて渡した人が居ます。
この舟守、中々にイケメンで追ってきた清姫を頑として乗せず、安珍を守ろうとしました。口から炎吐いて激怒した清姫さんを目の前にしてそんな行動を取れるとは、清姫伝説の裏主人公を張れるのでは。
清姫に安珍の行方を尋ねられた人
そのまんまです。距離を答えたり何人も居たり一人だったりと地味にバリエーションがあります。
正直で非常によろしい。
行き交う人々
そこら辺に居た人。清姫を見てびっくりしただろうなぁ。
道成寺の僧
大蛇を前にして安珍を守ろうとしたその勇気は凄いと思いますが、もうちょっとましな場所に隠したれよ、と思わなくもない。
高僧
安珍と清姫を供養した人です。
ですが、数十万キロも離れちゃいましたから仲を引き裂いたと言えなくもない。天人になった清姫ちゃんは慈悲深いから許したとかそんな話ありませんかねないですね。
道成寺の鐘
可哀想だけど悲運はまだまだこれからだ。
一部脇役どころかただのモブまで紹介しました。鐘は人と言っていいのだろうか。
結構色々いますが思ったより書けましたね。きちんと書こうとすればもっと書ける気がしてきた。
尚、一部は僕が過去に出した『安珍清姫伝説大事典登場人物編プロトタイプ』から同じノリで書きました。
今回はここ迄。御読み頂きありがとう御座いました。
ではまた次回も……清姫の話をするとしよう。